technique

技術紹介

熱処理について

「焼き入れ」、「焼き戻し」という熱処理の技術は、古来より日本刀を製造する際に活用されていました。刀鍛冶が刀身を鍛えるため、真っ赤に燃え上った炉に刀を入れて熱し、その後冷水につけて一気に冷やす―。

繊細な温度管理のもとで鍛え上げられる刀は、鋭い切れ味を持ちながら、折れにくく、曲がりにくい。この「焼き入れ」という熱処理は、現在では過酷な環境下で使用される自動車用部品、切れ味の求められる刃物、産業用の金型など、様々なシーンで活用され、今日の産業を支える重要な技術となっています。

刀鍛冶

焼入れと焼き戻し

鋼を高温で熱し、その後急冷する「焼入れ」を行ことで、鋼の体積は膨張し、非常に硬くなります。しかし、そのままでは割れが発生しやすく、欠けたり、折れたりしやすい状態となります。そこで、焼入れの後に焼き戻しを行うことで、ねばさが増し、強靭になります。

焼入れ炉

賀川熱処理の技術

刻々と流れる熱処理の時間の中で、適切な処理を行わなければ、製品が黒ずんでしまったり、歪みが出たり、目的の硬度が保てず、ボロボロになってしまうこともあります。

賀川熱処理では、真空の焼き戻し炉を用いることにより、酸化膜の少ない仕上がりとなり、製品の光輝性が高く、美しい仕上がりとなります。4台の真空焼き戻し炉を完備し、短納期・小ロットにも対応できるように準備しております。

また、長年熱処理に向き合ってきた経験から、薄物かつ異形状の製品の歪みが少ない仕上がりができることも特徴です。常にお客様の立場に立って何が出来るかを考え、柔軟な提案ができるように心掛けております。

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